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3月2日(金)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、ダバック郡人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「ザップダット村医療センター改築計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1) 供与金額
72,753 米ドル
(2) 要請元
ダバック郡人民委員会
2. 案件内容
(1)ホアビン省ダバック郡ザップダット村は人口約2,000人、世帯数約430の農村であり、貧困世帯数の割合は30%に達している。主な産業は農業であり、主要農産物は、稲、トウモロコシ、じゃがいも、キャッサバである。村の人口の97%は少数民族が占めている。
(2)ザップダット村医療センターは1990年に建設され、検査、分娩、投薬などの医療活動を実施しているが、現在ある施設は老朽化して衛生面でも十分とはいえないレベルとなっており、検査や診療といった医療センターの目的を果しきれていない状況にある。
(3)このような事情に鑑み、今回、ダバック郡人民委員会は、ザップダット村の住民が医療サービスを清潔な現場にて受けることができるように、医療センターの新たな建物(2階建て、10室)の建設を計画しており、日本政府としては、建設に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3. 署名式では、鈴木秀生臨時代理大使とグエン・マイン・ホア(Mr.Nguyen Manh Hoa)ダバック郡人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4. 署名式において鈴木秀生臨時代理大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトによって、ザップダット村の医療サービス環境が大きく改善されること、また、日本とベトナムの間の友情と相互理解が深まることを期待します」と述べた。
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